未解決のモノガミー予想にAIと数値実験・計算機援用証明で挑んだ舞台裏の方法論。凸最適化への定式化、中心形式、marginを直接検証する発想の転換が効いた場面と、AIが必ず犯す誤りを「式は数値が裁く」という規律で回収した記録、できないと言わせる価値までを帳簿づけする。
測定でなぜ一つの結果が選ばれるのかという測定問題を扱う。デコヒーレンスが解決すること・しないことを切り分け、五つの解釈を「実験で判別できるか」で等級づけする。標準量子力学と異なる予言をする客観的収縮モデル(GRW/CSL)だけが検証可能で、最も単純なGRWモデルは2021年の地下実験で排除された。
「エネルギーを与えて反重力を生み出す装置」は作れるのか。カシミール効果や反物質など七つの抜け穴候補を一つずつ検分し、等価原理・正エネルギー定理・量子エネルギー不等式・ANECの四つの壁がどう塞ぐかを帳簿づけする。引用はすべて実在の査読論文を挙げる。
小世界で無敗だった強化予想F2'(包含単射版)の反例狩りを記録する第3稿。ランダム約6.8万試行で3件を発見し、反例の正体を五角形C5の辺集合の和集合閉包(16集合の完全対称族)と同定した。長さ5以上のサイクルはすべて反例になるという一般則と、余原子定理F3も確立する。
x を含まない集合の族 F_¬x も和集合閉という遺伝性を攻める第2稿。単元・二元補題を短い証明つきで確立し、吸収写像を全4958族で定量化する。正準写像は99.4%で単射、失敗する核は29族。写像を自由化したマッチング版は n≤4 全数で失敗ゼロで、Frankl予想より強い命題が生き残った。
Franklの和集合閉集合予想にエントロピーの簿記で挑む攻略ノートの第1稿。小さな台集合での全数検証(4958族)、Gilmer(2022)のエントロピー論法の再現と固定点ψの検証、方法の天井(Chase–Lovett)の測量、多重化が袋小路であることを示す定理F1までをまとめる。
最終稿。一般Schmidt族の偵察で等号への漸近を見きわめ、証明マシンを証書検証型v2へ転換し、Bell面を一本の五次式まで圧縮する。C厳密区間エンジンと摂動解析で三つの岸辺に定理12・13・14を立て、定理14件・補題10件の帳簿でシリーズを締める。末尾に読者の問いへの追記を置く。
第12稿。旧第23〜34稿の統合。任意のランク2状態の部分転置が正の背景から2本のもつれスパイクを引く形に書ける普遍構造を確立し、補題S・K・O、凸性連鎖とGram連鎖、Ky Fanの鍵で数値被覆率を99.5%まで進める。最後に定理11としてL4-Bell族6パラメータ全体を定理10へ厳密還元して証明する。
第11稿。数値探索から厳密証明へ武器を持ち替える後半戦の記録。Dykstra交互射影で証明戦略の限界を見極め、円板則の成立粒度を特定し、定理8・9を初等計算で証明する。回転Bell族は一本の永年方程式に潰れ、有理数区間演算による定理10の全域証明で完結する。
シリーズ総決算の第10稿。予算と税を同時に課す線形計画の上界(定理6)を証明し、最難関の敵対的家族での証明上界を1.0002まで詰めた。定理5単独では閉じられない壁も測定し、十稿分の定理・予想・訂正・残る的を帳簿にまとめる。
補題L‡への二正面攻撃の第9稿。整列度を負固有ベクトルのSchmidt係数の積で抑える補題A(整列課税)を証明し、最大もつれの場合の比率を9/8まで圧縮した。正値性の使い方を半正定値計画の実行可能性に定式化し、証書を数値構成した。
予想M3'の証明の隙間を狭めた第8稿。負固有値は97%が2個という実測で前提を修正し、還元定理でM3'を補題L‡に帰着させた。正値性を外すと反例が構成できることも示し、いかなる証明も状態の正値性を使う必要があると確定した。
予想M3'(混合3量子ビットの負性二乗モノガミー)を発表前に証明しようとした中間報告。橋の補題と√2係数の定理1を証明し、問題を2つの射影の主角度の幾何に還元した。等号解析で予想がタイトなことも確定し、残る隙間を一点に絞る。
負性二乗モノガミーの反例を9つの猟場で本気で探した第6稿。反例は出ず、最適化の漸近は自明な境界への吸着だと2行の補題で特定した。純状態版はHe–Vidal予想の独立再発見と判明し、空白だった混合状態版を予想M3'として提出する。
第5稿。重力はもつれを作れるかを問うBMV実験の理論部分を計算する。古典チャネルはもつれを作れないというLOCC定理を軸に、現実的パラメータで重力位相0.314 rad、もつれC=0.156、最大CHSH=2.024>2を独立2手法で確認し、実験の難所と論法の抜け穴も整理する。
第4稿。第3稿で検証したCKWモノガミーは量子ビット限定の法則で、量子トリットではOu(2007)の反例により破れる。この反例を数値で再現して破れ幅2/3と幾何学的な理由を特定し、負性なら帳簿が合うことを確認して、忠実さとモノガミーの非両立定理まで通貨問題の構造を追う。
最終稿。相関の配分制限(モノガミー)を3量子ビット2000例とGHZ/W状態で数値検証し、PRボックスの構成と情報因果律で「なぜ2√2で止まるのか」に答える。五つの部品で機構としての解答を組み上げ、残る測定問題を等級づけしてシリーズを閉じる。
量子もつれは「あらかじめ書かれた答えの表」(局所隠れ変数)で説明できるかをベルの定理で判定する第2稿。全16戦略の総当たりで古典の上限2を確認し、量子が2√2を出すことと、そこで止まる理由(Tsirelson限界)を数値で検証する。
量子もつれの有名な疑問「片方を測ると、離れたもう片方が瞬時に決まるのはなぜか」を解剖する連載の第1稿。「瞬時に決まる」の二つの読み方を区別し、何かが飛んでいるという読みをno-signaling定理と数値検証で否定する。
全7部の最終部(第1〜9章を収録)。三つの時間スケールの解決、辞書の定理化、ホロノミーの数値検証、OPEの測定など残っていた宿題を片づけ、リーマン予想の「赤道予想」への翻訳と、ブラックホール情報問題への機構的解答「情報は動かない、地平が動く」でシリーズを締める。